英語の野球用語を学ぼう!

 野球用語以外にも、野球の話題の中で使われていた辞書には載っていないスラングも紹介しています。少しずつ追加していきます。

  1. 数字
    1. 5 hole(ファイブホール)
  2. A
    1. AAAA player(フォー・エー・プレイヤー)
    2. Africa(アフリカ)
  3. B
    1. backdoor breaking ball(バックドア・ブレイキング・ボール)
    2. backstop(バックストップ)
    3. back-to-back(バック・トゥ・バック)
    4. bag(バッグ)
    5. balk-off(ボークオフ)
    6. banger(バンガー)
    7. bless the rain(ブレス・ザ・レイン)
    8. big fly(ビッグフライ)
    9. bomb(ボム)
    10. buttercup(バターカップ)
  4. C
    1. catcher’s interference(キャッチャーズ・インターフェアレンス)
    2. clutch(クラッチ)
    3. command(コマンド)
    4. cycle watch(サイクル・ウォッチ)
  5. D
    1. die(ダイ)
    2. Drive home safely(ドライブ・ホーム・セーフリー)
  6. E
  7. F
    1. FanGraphs(ファングラフス)
    2. filthy(フィルシー)
    3. fish man(フィッシュマン)
  8. G
    1. gas(ガス)
    2. gem(ジェム)
    3. GOAT(ゴート)
    4. Got that dawg in him(ガット・ザット・ドッグ・イン・ヒム)
    5. Grand salami(グランド・サラミ)
    6. Grand salami time!(グランド・サラミ・タイム!)
  9. H
    1. halos(ヘイローズ)
    2. hammer(ハンマー)
  10. I
    1. ice cream cone(アイスクリーム・コーン)
  11. J
    1. jack(ジャック)
    2. Juiced ball theory(ジュースド・ボール・セオリー)
  12. K
    1. kechi tani(ケチ・タニ)
    2. keystone(キーストーン)
  13. L
    1. line drive(ライン・ドライブ)
    2. line out(ライン・アウト)
    3. lolMets(ロルメッツ)
    4. long reliever(ロングリリーバー)
    5. LTBU(エル・ティー・ビー・ユー)
  14. M
    1. macho man(マッチョマン)
    2. “Macho Man” Randy Savage(マッチョマン・ランディ・サベージ)
    3. mash(マッシュ)
    4. meatball(ミートボール)
    5. moonshot(ムーンショット)
  15. N
    1. nailed(ネイルド)
    2. noble tiger(ノーブル・タイガー)
  16. O
    1. official scorer(オフィシャル・スコアラー)
    2. oppo taco(オポ・タコ)
  17. P
    1. Pitch clock(ピッチ・クロック)
    2. punch the air(パンチ・ザ・エアー)
  18. Q
    1. quality start(クオリティ・スタート)
    2. quick pitch(クイック・ピッチ)
  19. R
    1. Rally Monkey(ラリー・モンキー)
    2. Rally Squirrel(ラリー・スクワラル)
  20. S
    1. Shotani(ショータニ)
    2. snow cone(スノーコーン)
    3. stantonian(スタントニアン)
    4. stat padding(スタット・パディング)
    5. sweep(スイープ)
    6. sword(ソード)
  21. T
    1. tater(テイター)
    2. Three-run jimmy jack(スリーラン・ジミー・ジャック)
    3. Tony two-months(トニー・トゥー・マンス)
    4. ‘Tungsten Arm’ O’Doyle(タングステンアーム・オドイル)
    5. Troutani(トラウタニ)
  22. U
    1. ultimate grand slam(アルティメット・グランド・スラム)
    2. Unicorn(ユニコーン)
  23. V
    1. Victor Rojas(ビクター・ロハス)
    2. visitors(ビジターズ)
  24. W
    1. walk-off(ウォークオフ)
  25. X
  26. Y
    1. Yoshi(ヨシ、ヨッシー)
  27. Z

数字

5 hole(ファイブホール)

 選手の足の間、いわゆるトンネルのこと。捕手の後逸に対して使われることが多い。元はホッケーの用語でゴールにパックを入れるのに5つの穴があり、1番目が右上、2番目が右下、3番目が左上、4番目が左下、そして5番目が股の下になる。

A

AAAA player(フォー・エー・プレイヤー)

 またはQuadruple-A player(クアドルプル・エー・プレイヤー)とも言う。マイナーリーグの上位で活躍しているが、MLBでは結果を残せない選手のこと。また「AAAA」はマイナーリーグよりレベルが高く、MLBよりレベルが低いという意味で日本のNPBのレベルを説明する際に使われることもある。韓国のKBOと、稀に台湾のCPBLが含まれることもある。

Africa(アフリカ)

2018年にラファエル・デバースのグランドスラムの映像に対して、ファンがTOTOの名曲「アフリカ」をBGMとして当てたビデオクリップを投稿した。ノスタルジックな曲の雰囲気とグランドスラムの感動的な映像の一体化がレッドソックスのサブレディット内で反響を呼びミーム化した。ちなみにその映像を作ったのはカブスファンだった。
参考動画 → https://streamable.com/nun22

B

backdoor breaking ball(バックドア・ブレイキング・ボール)

 横方向の動きでボール球からストライクゾーンに入ってくる変化球 (通常はスライダー、カーブボール、またはカット)のこと。由来は、横方向の動きにより、プレートを完全に外したように見えたそれらの変化球が、プレートの前面を横切るのではなく、背面のみを横切る可能性があり、したがってバックドア(裏口)を通ってストライクゾーンに入ってくるというところから来ている。 スライダーは、他の変化球よりも横方向の動きが多いため、最も一般的にこの言葉が使われる。

backstop(バックストップ)

・ホームベース後ろのフェンス

・キャッチャーのこと。backstopperとも言われる。

back-to-back(バック・トゥ・バック)

 直訳すると「背中合わせの」 => 連続という意味。主に連続ホームランを打った際に使用される。3者連続の場合は”back to back to back“と言われる。

bag(バッグ)

 ベースのこと。またtwo-baggerは2ベースヒットのことを意味し、three-baggerは3ベースヒットのことを意味し、four-bagger はホームランのことを意味する。

balk-off(ボークオフ)

 サヨナラボークのこと。walk-off balkとも。

banger(バンガー)

 チーム打線の中心となる強打者。

bless the rain(ブレス・ザ・レイン)

 ”bless the rain”「雨に感謝する(雨を祝福する)」とはTOTOの名曲「アフリカ」の歌詞”I bless the rains down in Africa”「僕はアフリカに降る雨を祝福する(雨に感謝する)」から来ている言葉。レッドソックスのサブレディットで使われる。詳細についてはAfrica(アフリカ)の項目を参照。

big fly(ビッグフライ)

 ホームランのこと。資料の中に現れるのは1987年が初出。エンジェルスの元・実況アナウンサー、ビクター・ロハスが大谷翔平のホームランを見て「Big FlyOhtani-San! 」と言ったことから今日このフレーズが広まった。

bomb(ボム)

 ホームランのこと。

buttercup(バターカップ)

 エンジェルスファンの用語で、ファンがエンジェルスに対して抱いてる希望を蒸留/醸造し、失望に変換するプロセスのことを言う。由来は”Build Me Up Buttercup”という曲からで、この曲はガールフレンドに何度も何度も失望した男の曲。これが2010年、7thイニングストレッチにかかったことから。

C

catcher’s interference(キャッチャーズ・インターフェアレンス)

 キャッチャーによる打撃妨害のこと。CIと略されることもある。

clutch(クラッチ)

 〔しっかりと〕つかむ、握るという意味の単語。野球においては試合を決定づける重要な局面、またはそのような局面で結果を残すことを指す。アメリカでは特にそのような能力を持った選手が高く評価され、clutch player(クラッチ・プレイヤー)と呼ばれる。単に得点圏打率の高い選手ではないことに注意。

command(コマンド)

 意図したところに投球する投手の能力の高度なスキルのこと。「コントロール」はストライクを投げる能力を指し、「コマンド」はストライクゾーン内外の特定のスポットを突ける能力のことを指す。

cycle watch(サイクル・ウォッチ)

 サイクルを見張る(見守る)状態のこと。サイクルヒット達成に最も難しい3塁打が初回に出たようなときにもこの言葉が使われるため、必ずしもあと一本のことを指しているわけではないが、基本的にはあと1本の状態で使われる。

D

die(ダイ)

 打球が風などの影響で、本塁からの距離が当初の予想よりも短い場合、die(死ぬ)と表現される。デッドボールと混同しやすいので注意。

Drive home safely(ドライブ・ホーム・セーフリー)

 エンジェルスがサヨナラ勝ちした際に使われるフレーズ。意味は、サヨナラ勝ちして浮かれて事故を起こすことがないように、「安全運転で帰りましょう」ということ。2010年から2020年までエンジェルスの実況を務めたビクター・ロハスが生み出したフレーズの一つ。

E

F

FanGraphs(ファングラフス)

 FanGraphs社が運営する野球のウェブサイト。専門家や野球シンクタンクと提携してメジャーリーグの統計データや分析記事を提供している。fwarで有名。

filthy(フィルシー)

 変化量の多い変化球を投げるピッチャーへの賛辞。特に三振を奪った際に使われる。”nasty”と同義。一般的な意味は「汚い、不潔な、卑劣な」など。

fish man(フィッシュマン)

 マイク・トラウトのあだ名。トラウト(trout)はサケ科の淡水魚または遡河魚の総称であることから。

G

gas(ガス)

 速度の速い速球のこと。言い換えで「ガス、煙」を意味する”vapor”(ヴェイパー)が使われることもある。

gem(ジェム)

 一般的にこの言葉は「宝石、逸品、美しくて貴重なもの、珠玉」の意味として使われるが、野球ではピッチャーがほとんどヒットを許さず非常に良い内容で投球した際に、その投球を称賛される意味で使われる。ほとんどの場合勝利投手で、点は取られても1、2点の場合に使われる。

GOAT(ゴート)

Greatest of All Timeの略。「史上最高」の選手のこと。ヤギ(goat)とスペルが同じ。

Got that dawg in him(ガット・ザット・ドッグ・イン・ヒム)

 精神的にタフで、重要な場面で活躍できる人、通常アスリートを指す。dawgはdog(犬)のこと。

Grand salami(グランド・サラミ)

 満塁ホームラン、グランドスラムのこと。「サラミ」とはあのピザトーストに乗っている「サラミ」のことであり、スラムと綴りが似ているというだけの理由で使われている。

Grand salami time!(グランド・サラミ・タイム!)

 エンジェルスがグランドスラムを達成した際に使われるフレーズ。元・エンジェルス実況ビクター・ロハスのお決まりのフレーズの一つ。

H

halos(ヘイローズ)

 エンジェルスのこと。halo(ヘイロー)とは天使の頭についている輪っかのこと。

hammer(ハンマー)

・長打のためにボールを強く叩くこと。

・垂直に落ちるカーブのこと。

I

ice cream cone(アイスクリーム・コーン)

 グラブの先でかろうじてボールをキャッチすること。グラブとボールがコーンの上に乗った丸いアイスのように見えることから。”snow cone”とも。

J

jack(ジャック)

 「ホームラン」もしくは「ホームランを打つ」こと。 “Hitting a jack”、または”Jacking one out of here”でどちらも「ホームランを打つ」という意味になる。

Juiced ball theory(ジュースド・ボール・セオリー)

 MLBで使用されているボールが、得点を上げるためにリーグによって意図的に変更されたとする説。90年代に盛んに議論されたが、ステロイド問題が顕著になってからはこの話題は下火になった。
 しかしリーグ全体のホームランの数がステロイド全盛期を超えた2017年以降、再びこの説が脚光を浴びることになった。
 2019年にジャスティン・バーランダーはこの問題に対して、MLBの試合で使用されるボールは「冗談」であり、リーグが攻撃力を高めるためにジュースド・ボールを導入したことを「100%」信じていると述べた。
 2021年には、リーグが飛ぶボールと飛ばないボールの2種類を使用していたことが判明し、リーグが人気球団の試合に飛ぶボールを優先的に供給していたのではないかという憶測も飛び交った。

K

kechi tani(ケチ・タニ)

 2023年6月、大谷にバッティングを教えてもらえなかった鈴木誠也が「ケチ谷」と呼んでいますと報道陣の前で冗談で言った。それに対して大谷は「初めて聞きました。僕も教えられるようなバッティングをしてないので、お互い頑張りたい」と返した。

keystone(キーストーン)

 一般的に「〔物事の〕要、最も重要な部分」という意味があり、野球においては二塁のことを指す。

L

line drive(ライン・ドライブ)

 ライナーのこと。

line out(ライン・アウト)

 ライナーをキャッチされアウトになること。日本ではランナーがタッチアウトを避けるために走路を外れて、ルール違反によるアウトになることを指すので取り違えに注意。

lolMets(ロルメッツ)

 誰かが劇的に失敗した際に使われる表現。lolは”laughing out loud”の略で「笑」のこと。読み方は「エル・オー・エル」や「ラウル」等、正式な読み方がない。この用語は2007年の9月12日にナショナル・リーグ東地区を7ゲーム差でリードし、最終的にフィラデルフィア・フィリーズに負けて地区優勝を逃したニューヨーク・メッツの崩壊に由来する。

long reliever(ロングリリーバー)

 リリーフピッチャーの一種。ロングリリーフ投手は、先発投手が続行できないときに、試合の早い段階(通常は5回前)で投げる。

LTBU(エル・ティー・ビー・ユー)

 エンジェルスが勝利した際に使用されるお決まりのフレーズ。2010年から2020年までエンジェルスの実況を担当したビクター・ロハスが、エンジェルスが勝利する際に決まって”Light That Baby Up!”と叫んだことが由来で、ネット上ではしばしば略式表記の”LTBU”の形で使用される。意味は「あのベイビーに灯りを灯せ」で、「あのベイビー」とはエンジェルスの本拠地エンジェル・スタジアム・オブ・アナハイムにある大きなAの文字のランドマークである”Big A Sign”のこと。

M

macho man(マッチョマン)

 吉田正尚選手のあだ名。

“Macho Man” Randy Savage(マッチョマン・ランディ・サベージ)

 かつて人気を博した元・マイナーリーガーの人気プロレスラー。吉田正尚選手と同じくあだ名がマッチョマンであることから度々引用される。

mash(マッシュ)

 打者がボールをうまく打ったときに強打の意味で使用される。mashは一般的な動詞の意味としては「(ジャガイモなどを)すり潰す」という意味。関連用語にtater(テイター)がある。

meatball(ミートボール)

 打ちやすい球のこと。それが打ちやすければ球速、球種は関係ない。コースは真ん中に投じられる球がそう呼ばれることが多い。

moonshot(ムーンショット)

 非常に高く上がったホームランのこと。ブルックリンドジャースがLAに移転した際、当時の本拠地となったLAコロシアムは、現在のフェンウェイパークのように左翼フェンスまでの距離が短く、壁が高い作りになっていた。当時のドジャースに所属していたWally Moon(ウォーリー・ムーン)はこれを利用し、高い打球を上げてホームランを量産したことから、当時のドジャーズの実況Jerry Doggett(ジェリー・ドゲット)によってムーンショットと名付けられて広まった。ちなみにフェンウェイパークのグリーンモンスターは11.2mでLAコロシアムの左翼の壁は12.8mだった。

N

nailed(ネイルド)

1.ランナーを刺す、アウトにすること。
2.ファストボールの死球や強い送球が当たった際に使われる。≒ drilled / plunked

noble tiger(ノーブル・タイガー)

 ノーアウト満塁のチャンスを活かすことなくイニングを終えることを指す。デトロイトタイガースを形容してredditで生まれた言葉で、nobleは「高貴な考えに基づいた寛大なさま」を表す。

O

official scorer(オフィシャル・スコアラー)

 フィールド上のイベントを記録し、公式記録としてリーグ事務局に送信する人。打球がヒットなのかエラーなのか、パスボールなのか暴投なのかを判定する際に存在感を発揮する。選手の成績にとって重要な役割を持つ係の人。この記録は後になって変更される場合もある。

oppo taco(オポ・タコ)

 「逆方向のホームラン」のこと。2010年から2020年までエンジェルスで実況を務めたビクター・ロハスが生み出した有名フレーズの一つ。”oppo”は”opposition”(反対)の略で、”taco”は「タコス」のこと。韻を踏んでいるので語呂が良い。

P

Pitch clock(ピッチ・クロック)

 pitch timer(ピッチ・タイマー)とも。試合時間の短縮を目的として設けられ、投球間に制限時間を設ける制度。投手は、ボールを受け取ってから、走者がいない場合は15秒、走者がいる場合は20秒以内に投球動作に入らなければならない。これに違反(Pitch Clock Violation)した場合、自動的に1ボールが追加される。打者は、制限時間の8秒前までに打席に入り、打つ準備を完了していなければならない。これに違反した場合、自動的に1ストライクが追加される。ちなみにPitch Clock Violationを投手と打者の両方で取られたのは大谷翔平選手が初めて。

punch the air(パンチ・ザ・エアー)

 一般的な辞書には「拳を突き上げる、ガッツポーズをとる」など喜びを表現する動作として定義されているが、実際にreddit等では、誰かが何かに腹を立てたり、悔しがったり、嫉妬していたりするときの動作としてこの言葉が使われているケースが頻繁に見られる。また、皮肉の場合もあるため文脈から判断する必要がある。

Q

quality start(クオリティ・スタート)

 先発投手が少なくとも6イニングを投げ、3点以下の自責点だった場合に公式記録としてカウントされる。勝敗は関係ない。

quick pitch(クイック・ピッチ)

 打者がバッターボックスで構える前にボールが投げられる反則投球。出塁者がいない場合、ボール扱いになるが、出塁者がいる場合はボークと見なされる。

R

Rally Monkey(ラリー・モンキー)

 エンジェルスの非公式マスコット。7回以降同点か3点差以下で負けているシチュエーションでしか出てこない。rallyは野球用語で「反撃する」という意味がある。2000年生まれ。

Rally Squirrel(ラリー・スクワラル)

 2011年のセントルイス・カージナルスとフィラデルフィア・フィリーズのワールドシリーズの試合中に現れたことから同2球団の非公式マスコットとなった。2023年5月6日のカージナルスvsタイガースのヌートバーの打席中に現れ、試合が中断し、ヌートバーはうんざりした様子を見せた。

S

Shotani(ショータニ)

 Angels Weeklyという番組の中で、マイク・トラウトが大谷翔平のことを間違えてこう呼んだ。
大谷は笑って「ショータニって何?」と返し、それに対してトラウトは「Oh, Ohtani. Sorry」と返した。

動画3:24~
https://www.youtube.com/watch?v=ZKxa01zPmDk

snow cone(スノーコーン)

 グラブの先でかろうじてボールをキャッチすること。グラブとボールがコーンの上に乗った丸いアイスのように見えることから。”Ice cream cone”とも。

stantonian(スタントニアン)

 ヤンキースのガルシア・「スタントンの(ような)」という意味。当初は実際よりもはるかに大きいと主張されていたものが、最終的には本来あるべきものよりもはるかに小さくなっている、といった場合に用いられる言葉。

例:
「ピッチャー、スタントンへ投げました、行ったー!左翼に深いぞ!高い!遠い!消えたー!場外!スタントンのホームランです!」

気まずい沈黙の後

「えっと、失礼しました、見間違えましたかね?スタントンは一塁ベースにいます」

stat padding(スタット・パディング)

 チームの勝利にはほとんど影響を与えないが、プレイヤー個人の成績を良くするアクションのこと。この言葉はNBAでよく使用される。また行為自体はeスポーツで顕著に見られる。

sweep(スイープ)

 シリーズの全ての試合に勝つこと。通常、レギュラーシーズン中は他のチームと、「ホーム 」と「ロード」で3連戦ないし4連戦をする。この3連戦、4連戦のことをシリーズと言う。

sword(ソード)

 ロブ・フリードマン(@Pitchingninja)が発案した言葉で、打者が明らかに投球に騙され、ボールから大きく離れたひどいスイングをした場合に使用される。

T

tater(テイター)

 ホームランのこと。taterは一般名詞としてはジャガイモのことで、potatoが訛ったアメリカの方言である。野球用語としてのテイターの語源は諸説あるが、強打を表すmashという言葉から発展したという説がある。

Three-run jimmy jack(スリーラン・ジミー・ジャック)

 3ランホームランのこと。2010年から2020年までの間、エンジェルスで実況を務めたビクター・ロハスが生み出したフレーズ。元々”jack”にホームランの意味があり、語呂が良いという理由で”jimmy”がつけられた。ちなみにMLB史にジミー・ジャックという選手はいない。

Tony two-months(トニー・トゥー・マンス)

 アンソニー・レンドンのこと。レンドンは、ナショナルズ時代にリーグ最多2塁打を2年連続で打ったことからトニー・トゥー・バッグスというあだ名があったが、今シーズン怪我をした際に全治2ヶ月という意味でトゥー・マンスという不名誉なあだ名がついた。

‘Tungsten Arm’ O’Doyle(タングステンアーム・オドイル)

 大谷選手にまつわるミーム。きっかけはトロント・ブルージェイズファンであるMatt Englishさんの以下のツイートである。

「every time I see an Angels highlight it’s like “Mike Trout hit three homes runs and raise his average to .528 while Shohei Ohtani did something that hasn’t been done since ‘Tungsten Arm’ O’Doyle of the 1921 Akron Groomsmen, as the Tigers defeated the Angels 8-3”」

元のツイートを見つけられず

訳:
俺がエンジェルスのハイライトを見る度に、「マイク・トラウトが3本塁打を放ち、打率を.528に上げ、大谷翔平は1921年、アクロン・グルームズメンのタングステンアーム・オドイル以来のことを成し遂げた、なお、タイガースはエンジェルスを8-3で下した」とかそんな感じだ。

 このツイート以前にも同じようなことは野球ファンたちの間で散々言われてきたが、このツイートの内容が毎度恒例のエンジェルスの試合展開を端的に表しており、野球ファンたちの間で非常に大きな共感を得たことで広まった。

 タングステンアーム・オドイルという名前はタングステン(という金属)の腕を持つオドイルということで、タングステンアームの部分はあだ名である。

Troutani(トラウタニ)

 マイク・トラウトと大谷翔平のこと。打順が隣り合った状態で、連続ヒットを放った際にこの言葉が使われることが多い。

U

ultimate grand slam(アルティメット・グランド・スラム)

 ホームのチームが3点ビハインドで9回に逆転サヨナラ満塁ホームランを放った場合に成立する。ちなみにアウトカウントは条件に含まれていない。

Unicorn(ユニコーン)

 大谷翔平のあだ名。ユニコーンはファンタジーや希少性の象徴として引用されるため、大谷選手の二刀流の希少性からこのあだ名がついた。またユニコーンは螺旋状の溝があるまっすぐな角を1本頭に生やしている白馬またはヤギ(GOAT)のような伝説の生き物として描かれたため、GOAT(史上最高のプレイヤー)ともかかっている。

V

Victor Rojas(ビクター・ロハス)

 2010年から2020年にかけて、エンジェルスで実況を務めた元・放送局員。”Oppo taco”、”Three-run jimmy jack”、”Light that baby up!”、”Drive home safely!”、”Grand salami time!”、”Big fly, Ohtani-san!”など、数々の有名フレーズを生み出したレジェンド。

visitors(ビジターズ)

 相手チームのホームスタジアムにいる場合、そのチームの選手とファンはビジターズである。

W

walk-off(ウォークオフ)

 サヨナラホームランのこと。

X

Y

Yoshi(ヨシ、ヨッシー)

 筒香嘉智と吉田正尚につけられたあだ名。世界的に人気な任天堂のゲーム、マリオシリーズに登場するキャラクターヨッシーと同じ綴りであるため親しみやすいあだ名になっている。英語には促音の概念がないためヨシもヨッシーも同じ綴り。

Z